i-mizuhoシリーズの投資信託10本が繰上償還へ
ブラックロックが運用する投資信託「i-mizuhoシリーズ」の10本が繰上償還される方向です。
繰上償還の対象となる「i-mizuho東南アジア株式インデックス」を保有している楽天証券から、繰上償還に関する議決権行使の書類が送られてきました。
繰上償還の対象となるi-mizuhoシリーズ
詳しくは、ブラックロック・ジャパンのプレスリリース「i-mizuho インデックスシリーズの 戦略的な見直しについて」(PDF)で記載されていますが、繰上償還の対象となる投資信託は以下の10本です。
- i‐mizuho 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)
- i‐mizuho 先進国インフレ連動債券インデックス
- i‐mizuho オーストラリア債券インデックス
- i‐mizuho ハイイールド債券インデックス(為替ヘッジあり)
- i‐mizuho 先進国株式インデックス(為替ヘッジあり)
- i‐mizuho 欧州株式インデックス
- i‐mizuho オーストラリア株式インデックス
- i‐mizuho 東南アジア株式インデックス
- i‐mizuho 中国株式インデックス
- i‐mizuho 先進国リートインデックス(為替ヘッジあり)
2月15日時点での純資産は以下の通りです。
- 先進国債券(為替ヘッジあり):4.11億円
- 先進国インフレ連動債券:2.73億円
- オーストラリア債券:2.46億円
- ハイイールド債券(為替ヘッジあり):1.55億円
- 先進国株式(為替ヘッジあり):4.6億円
- 欧州株式:6.43億円
- オーストラリア株式:2.04億円
- 東南アジア株式:9.25億円
- 中国株式:4.73億円
- 先進国リート(為替ヘッジあり):1.84億円
純資産が1億〜10億円という低調な運用状況です。
信託報酬はいくらくらい?
例えば「i‐mizuho オーストラリア株式インデックス」の信託報酬は0.6156%です。
ブラックロックへの入り分である委託会社の取り分は0.2916%です。
そして先述の通り、この投資信託の純資産は2.04億円ですので、この0.2916%は、約60万円です。
つまり、ブラックロックがこの投資信託を運用することで得られる報酬は年間60万円程度ですので、間違いなく大赤字ですね・・・
今回の繰上償還対象となる投資信託の中で最も純資産が多い「i‐mizuho 東南アジア株式インデックス」で純資産9.25億円、信託報酬0.6804%、委託会社は0.3456%ですので、ブラックロックの報酬は年間で320万円程です。
ブラックロックはニューヨーク証券取引所に上場する上場企業ですでの、採算性が問われるのは当然と言えます。
このタイミングでの繰上償還は辛い
正直なところ、市況が悪化し、かつ円高に振れている中での繰上償還は辛いのが本音です。
円建ての投資信託ですので、償還されて受け取る通過は当然ながら日本円です。
円高の為替の影響を受けた状態で日本円ベースで損益が確定してしまいます。
なお、繰上償還に対して「拒否」することも可能です。郵送されてきた書類から議決権行使を行い「拒否」を行う形です。
投信積立も行なっているため、ひとまず積立設定は解除予定です。
その上で、議決に拒否するか、大人しく早々に売却するかまだ悩んでいます。(拒否する投資家がどれほどいるか・・・)